今月、オンラインカジノ大手LeoVegas(レオベガス)をおよそ約870億円(約6億700万ドル)で買収したMGMリゾーツ・インターナショナルは、カジノ業界における今後の買収計画について言及しました。
オンラインカジノ大手LeoVegas(レオベガス)を約870億円(約6億700万ドル)で買収したMGMリゾーツ・インターナショナルは、買収によってヨーロッパにおけるオンラインカジノ業界でのプレゼンスを強めることができたとした上で、更なる買収計画があるとしました。また、過去1年間で時価総額30%を買い戻した自社株買いも、引き続き進めていくとのことです。
MGMリゾーツのジョナサン・ハルクヤード最高財務責任者(CFO)は、20日に開催されたドイツ銀行の第30回レバレッジド・ファイナンス・カンファレンスで、MGMリゾーツが5月に買収を提案する前、LeoVegas側で複数の買収計画が存在していたことに言及しました。
資金的な問題により買収を完了させることができなかったLeoVegasですが、MGMリゾーツの強力な資金力を手にしたMGMリゾーツとLeoVegasの連合は、計画されていた大きな買収計画を実施するかもしれません。ジョナサン・ハルクヤードCFOは、計画されている買収先については、コメントを避けました。
また、ジョナサン・ハルクヤードCFOは、過去1年間に時価総額のおよそ30%の自社株を買い戻したとし、今後も自社株を買い続ける計画だとコメントしました。
ラスベガス中心街の最大手であるMGMリゾーツは、コロナ禍によって失っていたコンベンションや大規模の会議による売上が戻ってきており、平常を取り戻しつつあるとコメントしました。2023年前半はほぼパンデミック前の需要が戻ることが見込まれているとし、MGMリゾーツ・インターナショナルの財政は強固であるようです。
コンベンションや大規模な会議やイベントを行うMGMリゾーツの「箱モノ」事業は、MGMリゾーツ・インターナショナルの売上高の約20%を占めています。